琉球・沖縄の由来

2016年11月16日

沖縄の風景とシーサー

由来とは、

物事がいつ,何から起こり,どのようにして現在まで伝えられてきたかということ。

引用元:三省堂 大辞林

ちょっと…難しいですね…。

簡単に言うと、「なんでこうなったの?」ということです。

例えば、自分の名前。

強く生きてほしいとか、人の繋がりを大切にしてほしいとか。

そんな親の願いが込められて名前って付けられていますよね。

今回はこの由来をテーマにして、現在の「沖縄」の由来と、昔呼ばれていた「琉球」の由来について調べてみました。

 

いつもの食卓に いつもと違う食器で 新たな彩りを

琉球の由来

首里城

琉球と呼ばれていたのは、琉球王国の成立から琉球処分(1429年~1879年)までの約450年間。

最盛期には、鹿児島の奄美群島から沖縄最西端の与那国島まで統治していたそうです。

これらの島が蛟(ミズチ:水の竜、伝説の蛇、水神など)に似ているので、琉蛟(中国読みでリウコウ)→琉球へと変化した説。

また、豊富な魚が獲れることから「魚(うよ)の国」と言い、次第にウヨノク→ユークーへと変化して琉球の字を当てた、という説もあります。

文献から読み解く琉球の由来

本棚の洋古書

中国を統治した五帝の最初の帝である伝説上の帝王「黄帝」から、明の滅亡までを書いた『二十四史』という正史があります。

この正史とは、国家事業で作られた最も正当な歴史書を意味します。

その中の『隋書』の『巻八十一・列伝第四十六・東夷』のページに「流求」という記述があります。
Wikipediaの隋書中国語Wikisourceの隋書巻八十一は流求國と記載

この「流求」が、中国の文献での初出となっています。

しかし、当時は口頭でのみ存在を知る程度でしたので、東に島があるという認識しかなく、台湾や沖縄などの島々全てを含めて「流求」と書いていた可能性が高いと言われています。

後述する『元史』まで、この様子だったそうです。

ちなみに『随書』は、隋の成立から滅亡(581年~618年)までの歴史を書いています。

そして『明史』の『巻三百二十三・列伝第二百一十一・外国四』のページに「琉球」という記述があります。
Wikipediaの明史中国語Wikisourceの明史巻三百二十三

明史は、明朝の成立から滅亡(1368年~1644年)までの歴史。

琉球王国の成立は1429年なので、明の時代には琉球と認識されていたと思われます。

琉球と沖縄の関係性

沖縄の道

また、この「リュウキュウ」という言葉は、実は中国語なのではないか、との意見もあります。

琉球文学の第一人者・外間 守善(ほかま しゅぜん)は、「沖縄の古語は原則語頭にr音が立たない」とし、「リュウキュウは中国から来た言葉」との見解を示しています。

このことは、沖縄の民間伝承や古文献などからも伺うことができます。

元々島の人は、オキナハやオキナファ、オキナパと言っていたのですが、島の発展と共に中国との交易も増え、次第に中国が呼んでいた「リュウキュウ」を権力者や有識者たちが好んで使い始めました。

「琉球」という漢字は、『明実録』にある洪武5年(1372年)のページが初出と言われています。

そこからかはわかりませんが、「リュウキュウ」の漢字を「琉球」にした琉球王国を建立し、王府や役人達も積極的に使うようになりました。

しかし、発音しづらい「リュウキュウ」は一般市民には浸透せず、オキナハやオキナファなどが受け継がれてきたのだそうです。

この「オキナハ」なのですが、奈良時代後期の文人・淡海 三船(おうみ の みふね)が書いた『唐大和上東征伝(とうだいわじょうとうせいでん)』に、「753年(天平勝宝5年)遣唐使一行が阿兒奈波島(あこなはじま)に漂着」とあり、少し異なる言い方ですが、753年よりも前に「オキナハ」に似たような言い方をしていたと推測できます。
唐大和上東征伝22コマ2行目最上部

沖縄の由来

沖縄の港

沖縄学の父・伊波 普猷(いは ふゆう)の「沖あいの漁場」を意味する「おき(沖)な(魚)は(場)」の説。

また、これに似たもので、日本の歴史学者・東恩納 寛惇(ひがしおんな かんじゅん)の「沖にある場所」「遠い場所」を意味する「おき(沖・遠い)なは(場所)」の説があります。

他にも、那覇市の安里川河口にある「オキナワノオ嶽(浮縄嶽)」などの説もありますが、いずれも定説には至っていません。

沖縄と言われていた歴史は古く、詳しい文献が残っていないのです。

いかがでしたか?

沖縄のお祭り

引用元:http://hanetobi.blog.so-net.ne.jp/2010-11-18

「琉球」は中国語で、「沖縄」は琉球王国時代よりも前にあった言葉。

もちろん確定ではありませんが、今後「琉球音楽」や「沖縄民謡」の言葉を耳にしたときに、前とは違ったイメージに感じるかもしれませんね。

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