言い方や向きまで?沖縄の東西南北と本土の東西南北が違う!?

2016年10月11日

方位磁石と地球

小学校2年生で習う漢字“東西南北”。

読み方は“とうざいなんぼく”ですよね。

では、小学校3年生の社会で習う方角の地図記号の“4”。

これの“ニシ”はどこになりますか?

答えは左の出っ張っているところですよね。

しかしこれらの知識は、沖縄では通用しないかもしれません。

 

いつもの食卓に いつもと違う食器で 新たな彩りを

沖縄では東西南北をアガリイリフェーニシと言う

アガリイリフェーニシ

「え…なに言ってるの…?」と言いたくなりますが、これも立派な沖縄言葉。

島によって少し違いはありますが、沖縄本島では東西南北のことを『アガリ・イリ・フェー・ニシ』って言います。

「北なのにニシ?」と思いますよね。

もちろんこれにもちゃんとした理由があるんです。

 

【なんでこんな言い方になったの?】

東(アガリ)… 太陽が地面からアガル方角
西(イリ) … 太陽が地面にハイル方角
南(フェー)… 古い日本語がそのまま使われている
北(ニシ) … 民族が最初に移り住んできたところをイニシ(≒イニシエ(古))と呼び、イが自然と消えた

 

諸説ありますが、専門家の意見では『本土は西方から民族が移り住んだので西をニシと呼び、沖縄は北方から民族が移り住んだので北をニシと呼ぶ』らしいです。

「西に行きたいのですが」と現地の人に尋ねると、誤って北に案内されるかも。

民俗方位の影響で方角が傾いている

風に揺れるススキ

普段私たちが使っている方角は自然方位と言います。

北極星を北として、右に90度で東、左に90度で西、正反対の180度で南となります。

沖縄ではこれに追加して『民俗方位』というものがあるんです。

民俗方位とは、その地域の人たちが使う独自の方角のこと。

沖縄の民俗方位では、夏や冬に吹く季節風を基準にしているので、30度~45度時計回りにずれています。

北東からくる冬の風を<北>南西からくる夏の風を<南>としているんです。

「東に行きたいのですが」と尋ねたとしても、45度傾いた南東に案内されてしまう…。

このような沖縄独特の方位によって、少し問題も出てきているんです。

問題1.ニシ浜までの案内看板が西浜になる

ニシ浜

引用元:http://aonosimasima.sakura.ne.jp/wallpaper.htm

波照間(はてるま)島の西の辺りにあるニシ浜と呼ばれる美しいビーチ。

沖縄県民はニシ(北)浜とわかっているのですが、これらを知らない業者が作ってしまった案内看板がこちら。

西の浜

引用元:http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2012/09/blog-post_16.html

明らかにニシ(北)を西と勘違いしていますよね。

沖縄旅行者にとっては「西にある浜だから西浜」とすんなり入ってくるのですが、地元の方は納得できません。

そして修正された看板がこちら。

ニシ浜

引用元:http://www.yaeyamada.com/7.5.html

建て替えではなく、上からシールで貼り付け…。

下の文字が浮き上がっていますが、そこはよかったのでしょうか…。

ちなみに、波照間島の民俗方位では、聖地・神話で有名な高那崎と浜崎を結ぶラインが東西の軸になっているそうです。

この軸に対してニシ浜は北側にあるので、この名前が付いたのだとか。

問題2.沖縄本島の西原町はイリ原町とは言わない

西原町地図

沖縄本島の南の辺りにある西原町。

この西はニシと言い、イリとは言わないのです。

理由は『首里城の北にある野原の町』なので、ニシ原町となり、後から漢字をあてたときに“西”が付いたそうです。

いかがでしたか?

スマートフォン

方角も独特の文化を歩んでいる沖縄。

よく道に迷って心配な人は、方位磁石のアプリをスマートフォンに入れておくといいかもしれませんね。

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